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DITF 2026には、韓国、日本、中国、インド、ASEAN諸国といった重点市場を含む11の送客市場から海外バイヤーが参加します。これらは、ダナンの外国人旅行者の構成をますます多様にしている市場群でもあります。2026年上半期には、ダナンを訪れた外国人旅行者全体のうち韓国が20.55%、中国が8.6%、インドが6.68%、日本が3.66%を占め、タイも上位10市場に入りました。7月には、韓国、中国、台湾(中国)、日本の北東アジア4市場だけで、ダナンの外国人旅行者の4割近くを占めています。
これらの数字は重要なことを示しています。DITFに参加するバイヤーは、一様な「国際市場」から来るわけではないということです。市場ごとに旅行習慣、消費力、滞在日数、商品の選び方は異なります。したがってダナンの事業者にとっての課題は、すべての人向けの共通商品をつくることではなく、どの市場が何を必要としているのか、どの商品を優先すべきか、そしてその需要をどうすれば販売できるプログラムに変えられるのかを把握できるほど、市場を深く理解することです。
本稿は、どの市場が「より良い」か、より有望かを順位づけるものではありません。そうした結論を出すにはデータが十分ではないからです。むしろ注目すべきは、バイヤーのグループごとに表れている異なるシグナルです。
韓国は引き続きダナン最大の海外市場です。2026年1~8月、韓国人旅行者はダナンの外国人旅行者全体の約20.3%を占めました。これはデスティネーションの認知度という点で非常に大きな強みですが、別の課題も生んでいます。すでにダナンをよく知る市場では、単純な「ビーチ+ホテル+観光」の商品では差別化がますます難しくなるという点です。
そのため、韓国のバイヤーが2027年に向けてより関心を寄せるのは、客室や基本的なツアーを増やすことだけではなく、すでになじみのあるデスティネーションをいかに新しく見せるかだと考えられます。
ゴルフはその好例です。2026年第1四半期、ダナンのゴルフのラウンド数は11万7,000を超え、前年同期比7.6%増となりました。5月だけでもラウンド数は約2万6,375に達しています。ゴルフ需要の高い韓国人旅行者に向けて、バイヤーにはより作り込まれたパッケージが求められます。一つの旅程で複数のコースを回る構成、無理のないティータイム、コースに近いリゾート、ゴルフバッグの輸送、リカバリーのためのスパ、同行者向けの別プログラムなどです。
ファミリー旅行も伸びしろのある分野です。ダナンが韓国人旅行者にとってなじみのデスティネーションとなった今、問いはもはや「ダナンに行くべきか」ではなく、「今回は誰と行き、どんな違う体験をするか」です。だからこそ、ファミリー旅行、多世代旅行、ゴルフ、ウェルネス、短期間でも体験の濃い休暇プログラムには大きな発展の余地があります。
韓国のバイヤーにとって2027年のチャンスは、これまでと同じ休暇を売り続けることではなく、リピーター向けにダナンを再パッケージ化する力にあるのかもしれません。
日本は現時点では韓国や中国ほど大きなシェアを占めていませんが、ダナンにとって重要な市場の一つです。2026年7月、日本人旅行者は外国人旅行者の約3.93%を占めました。韓国、中国、台湾(中国)と合わせた北東アジア市場は、依然として市場構成の4割近くを占めています。
日本のバイヤーの場合、注目されるのは商品の数の多さではなく、安定性と一貫した運営力であることが多いと言えます。
日本人旅行者は、サービスの品質、時間の正確さ、衛生、旅程のわかりやすさ、そして奥行きのある地元体験を重視する傾向が強くあります。そのため、構成がしっかりしていて、サービスが安定し、運営リスクの少ない商品ほど信頼を得やすくなります。
ダナンには、ビーチリゾートでの滞在をホイアン、フエ、食、文化、ウェルネスと組み合わせられるという強みがあります。ただし日本市場向けには、「できるだけ多くを見て回る」型とは異なる商品づくりが必要です。訪問地は少なくても行き届いていて、ゆとりのあるペース、無理のない移動時間、標準化されたサービスを備えた旅程のほうが適している可能性があります。
MICEも注目すべき分野です。2026年5月、ダナンは21件のMICE団体、9,147人近くの参加者を迎え、そのうち6,800人以上が外国人でした。日本のバイヤーにとっては、大規模な会場を持っていること以上に、会議の運営力、ロジスティクス、スケジュール管理、均質なサービス品質が重要な要素となり得ます。
したがって日本市場では、「どんな新商品があるか」だけでなく、バイヤーが安心して販売できるほど、その商品が信頼に足るかどうかを問うべきです。
中国は、ダナンにとって最も注目すべき成長市場の一つです。2026年上半期、中国は外国人旅行者全体の8.6%を占め、7月にはシェアが11.23%に上昇して、韓国に次ぐ2位となりました。
中国市場で注目すべきは、需要の幅広さです。
中国はもはや従来型の団体旅行だけの市場ではありません。FIT(個人旅行者)、若年層、ファミリー、友人グループ、高消費層の旅行者が増えるにつれ、バイヤーは同じ市場の中でも、さまざまなタイプの商品を求める可能性があります。
団体旅行では、価格、大人数への対応力、手配のスピード、明確な旅程が引き続き重要です。一方、FITや若年層には、グルメ体験、写真映えするスポット、エンターテインメント、ショッピング、リゾート、体験型アクティビティのほうが魅力的に映ります。
これはダナンの事業者に別の課題を突きつけます。「中国人旅行者」をひとくくりの同質な集団と見なすべきではないということです。
チャーター団体を専門とするバイヤーと、個人旅行者向けに販売するOTA、あるいはファミリーやラグジュアリーなレジャーに注力するパートナーとでは、ニーズがまったく異なります。
したがってDITFにおける中国市場のチャンスは、旅行者数の規模だけを見るのではなく、バイヤーとセラーが需要をより細かく層別化できることにあります。
インドは、専門的な需要のシグナルが最も明確に表れている市場の一つです。
2026年上半期、インド人旅行者はダナンを訪れた外国人旅行者の6.68%を占め、5月単月ではこの数字が約9%に達しました。
さらに注目されるのが、ウェディングとMICEです。
2026年第1四半期、ダナンでは16件の国際ウェディングイベントが行われました。5月にも市は引き続き国際ウェディングイベントの相談に応じ、新たな受け入れを行っています。インド市場にとって、これは非常に大きな価値を生み得るセグメントです。デスティネーションウェディングは通常、数百人のゲスト、多くの客室泊数、複数のイベント、ケータリング、送迎、装飾、挙式前後のアクティビティを伴うからです。
そのため、インドのバイヤーが求めているのは美しいリゾートだけではありません。
彼らが必要としているのは、数日間にわたる一連のイベントをまるごと運営できるデスティネーションです。ベジタリアン対応、宗教上の要件、複数の儀式を執り行う能力、大規模な客室確保、ガラ会場、エンターテインメント、ロジスティクスのいずれもが決め手となり得ます。
MICEも同じ論理です。企業団体の場合、バイヤーには航空便、ホテル、会場からチームビルディング、ガラ、レジャー延泊まで一貫して対応できるエコシステムが必要です。
インド市場におけるダナンのチャンスは、この街が単に「訪れて美しい」場所であるだけでなく、複雑で高付加価値な旅を組み立てられるだけの力を備えていることを証明できるかどうかにあります。
ASEANは、距離の近さと比較的便利な航空アクセスという強みから、北東アジアやインドとはまったく異なる市場群です。
2026年5月のダナンの外国人旅行者構成では、フィリピンとタイがともに注目市場に入り、それぞれ約4.7%、4.6%を占めました。ダナンの国際線ネットワークは、フィリピン、タイ、シンガポール、マレーシア、インドネシアをはじめ、域内の多くの都市と直行便で結ばれています。
ここから重要な特徴が生まれます。ASEANは短期旅行、素早い意思決定、そして比較的高いリピート率に適した市場だということです。
この市場のバイヤーは、ショートブレイク、週末旅行、ファミリー、中規模MICE、グルメ、観光アトラクション、柔軟性の高い3~4日間のパッケージに強い関心を寄せる可能性があります。
距離が近いため、商品の価値が必ずしも長期休暇にあるとは限りません。旅程が十分にコンパクトで、フライトの時間帯が便利で、体験に十分な独自性があれば、3日間の旅でも魅力的になり得ます。
この市場でダナンは、リゾートだけでなく、ビーチ、グルメ、ナイトライフ、テーマパーク、ショッピング、ウェルネス、ホイアンといった多彩な体験を短時間で手早く組み合わせられる力で競争できます。
ASEANのバイヤーが必要としているのは、長すぎるプログラムではなく、短期間で決まる旅行に向けた、十分にわかりやすく、十分に柔軟で、十分に売りやすいパッケージなのかもしれません。
市場を一つずつ見ていくと、違いはかなりはっきりと見えてきます。
韓国のバイヤーは、なじみのあるデスティネーションを新しく見せることにより関心を寄せる可能性があります。日本のバイヤーは安定性とサービスの標準化を重視します。中国のバイヤーには、多様な顧客層に対応できる柔軟な供給が必要です。インドのバイヤーは、ウェディングとMICEに明確な需要をもたらします。そしてASEANのバイヤーは、距離の近さと短く柔軟な旅行という利点を生かせます。
これは、DITFに参加するセラーにとって非常に重要な教訓を示しています。同じ商品を、すべての市場に同じ方法で紹介することはできないということです。
一つのリゾートが、韓国にはゴルフを、ASEANにはファミリー旅行を、インドにはウェディングを、日本にはウェルネスを売ることができます。デスティネーションが同じエコシステムを持っていても、パッケージの組み方とメッセージはバイヤーごとのニーズに合わせて変える必要があります。
DITFの事前マッチング(pre-matching)の仕組みが意味を持つのも、そのためです。バイヤーは、韓国のKATA、日本のJATA、中国のCATS、インドのOTOAI、さらにASEAN市場のTTAA、PTAA、ASITA、MATTA、NATASといった協会を通じて紹介されます。本イベントは、11の送客市場から集まるパートナーが、レジャー、MICE、ツアーオペレーションの各分野で適切なサプライヤー群を見つけられるよう設計されています。
つまり、DITFでの問いは「どの市場が伸びているのか」だけであってはなりません。
事業者にとってより有益な問いは、次のようなものです。
「市場ごとに、旅行者は何を買いたいと考えているのか。そしてバイヤーが販売できるようにするには、自社の商品をどう変える必要があるのか」
それこそが、ある市場が成長していると知っていることと、その成長を実際のビジネスチャンスに変えることとの間にある差なのです。
協会が公開報道をもとに再構成しました。数値と発言は上記出典に基づきます。

11の送客市場から150社超の海外バイヤーがDITF 2026に集結。彼らが2027年に求めるのは売りやすい商品、すなわちMICE、ゴルフ、ウエディング、ウェルネス、ファミリー、ロングステイです。

2026年上半期、クアンニンは1,240万人超を迎え、うち国内客は約980万人。売上約35兆2,000億ドンに大きく寄与しました。商品の多様化とMICE・ナイトエコノミーで滞在延長を図ります。

2026年7月、カインホアは約310万人を迎え、前年同期比27.5%超の増加、売上は約9,600億ドンと見込まれます。1〜7月では約1,510万人が訪れ、うち海外客は約550万人です。